木の飾り

カクテルはキンキンに冷え、僕は喉を鳴らす

「食欲」のこと嫌い?好き?さまざま感じ方があるかもわかんないけど、それほど悪いもんじゃない気がする、「息子」。そう感じない?

木の飾り

のめり込んで口笛を吹く君と観光地

いつかの夜中、私は恋人と、都内から高速道路を利用し、茅ヶ崎にやってきた。
なぜかと言うかは、私の一眼レフで写真を撮るためだったけれど、上手に撮ることができない。
海は久しぶりだったので、写真に飽きるとサンダルを脱いで海に入りはじめた。
それも飽きて、砂で小さな城を作ることをしはじめた。
それまでは、たぶん近くにあった黒い一眼。
しっかり満喫して、帰宅の最中、GSで私の一眼がない事に驚いた。
しょうがないと思いアパートまで戻ったけど、それからしばらく、とても切なくなったのを覚えている。
数百枚の写真が入ったあのデジタル一眼、今はどの場所にあるんだろう?

息もつかさず泳ぐ弟と冷めた夕飯
とても甘い食べ物が好みで、甘いおやつなどを自作します。
普通に自分でしゃかしゃか混ぜて、型に入れオーブンで焼いて作っていたけれど、最近、ホームベーカリーで作成してみた、たいそう手軽でした。
こどもにも食べさせるので、ニンジンを細かくして混ぜたり、かぼちゃを混ぜたり、栄養がとれるようにもしています。
砂糖やバターが少なめでもニンジンや野菜自体の甘さがあるので、笑顔で口にしてくれます。
最近は、スイーツ男子なんて表現もテレビで言っているからごくふつうだけれど、若いころは、お菓子を作っているといったら不思議に思われることが多かったです。
近頃は、菓子作りをする男の子が多いねとも言われる。

余裕で吠える彼女とよく冷えたビール

南九州に暮らしてみて、墓前に日ごとに、菊をあげている人がわんさかいるということに目を丸くした。
高齢の人は、日々、お墓に草花をなさっていないと、周辺の主婦の目が引っかかるらしい。
その日その日、菊をやっているので、家計の中の花代もめっちゃ大変らしい。
連日、近辺のお歳をめしたの女の人は霊前に集まって切り花をあげながら、歓談もしていて、お墓の辛気臭い雰囲気はなく、あたかも、人がひしめく広場のように陽気な空気だ。

悲しそうに自転車をこぐ弟とアスファルトの匂い
日本は、たくさんのお祭りがあるみたいだ。
この目で確認したことはないけど、じゅうぶん知っている祭事は、秩父夜祭で、別名、冬祭りがある。
ゴージャスな彫刻を彫った、笠鉾が2基と屋台が4基。
秩父祭り会館を観光した日に、実際の様子を写したビデオや実物大の屋台と笠鉾を見せてもらった。
寒い冬に行われるので、冬祭りとも呼ぶようだ。
生で見てみたい祭りの一つである。
冬祭りとは反対に、夏に行われるのは、福岡県の放生夜があるが、生きている者の命を奪う事を制限するお祭り。
江戸時代は、この祭りの行われている間は、魚釣りもしてはいけなかったという。
代々続くお祭りも重要だが、私はりんごあめも同様に好きかもしれない。

前のめりで大声を出す兄弟と草原

末端冷え性になってからは、わずかに身にこたえるけれど、どう考えても真冬がいとおしい。
家の外が乾いているので、カラリとした香り、さらにストーブの心地よさ。
真冬の陽の光って豪華な気になるし、カメラを持って、朝の浜辺も素敵。
空気を撮りたかったら、良いカメラもOKだけれどトイカメラでバリバリ撮りまくる方がなかなか空気感のあるSHOTが見つかる。

自信を持って叫ぶ家族と擦り切れたミサンガ
社内で関わったOLさんがいる。
ちょっと風変わりな女性で、彼女の話はどれも面白かった。
おまけに彼女は資格マニアだということ。
幼稚園教諭の免許、ネイリスト検定2級、インテリアコーディネイター。
トイック800点、書道師範免許、そして、元CAさん。
公認会計士も取得していると噂。
さすがにこれを親友に話したら、あなたの勘違いじゃないかと思う、と言われたけれど。
彼女は、父親と同い年の上司と結婚し退職していった。

余裕で叫ぶあの子と観光地

会社に勤めていたころ、なかなか辞めるチャンスがなかった。
とても退職したかったわけではないから。
働く情熱がなかったのかもしれない。
考えるのが面倒で、その日、はっきりと今月で辞めると話した。
そんな日に何でか、いつもはかなりまじめだと思っていたKさんが、声をかけてきてくれた。
会話の途中で、私の本心をふくむ事情を知るはずもないKさんが「この業種、しんどいよね。おまえはあと少しやれると思うよ。」といった。
情けなくて悲しくなった。
私は、その日の帰りに、採用担当に退職をなしにしてもらった。

気どりながら歌う君と夕焼け
自分の子供とのコミュニケーションをすると、ひとり娘はめちゃめちゃなついてくれる。
2歳近くまで、会社の仕事がめちゃめちゃあわただしく、会うことがほとんどなかったため、まれに抱きしめても近寄ってくれなかった。
父親なんだけどと哀れな胸中だったが、仕事の業務が激職だからとギブアップせずに、毎週、休日にお散歩に連れていくらようにした、抱きしめても、お風呂でも泣かなくなった。
此の程、朝、玄関をでるとき、俺が行くことが悲しくて涙を流してくれるのが顔がほころぶ。

自信を持って体操する弟とわたし

お盆やすみだとしても本家から離れて定住しているとほとんど気づくことがないが、最小限、お供え物くらいはと思い生まれた家へ買って送った。
里に暮らしていたら、線香を手に持って祖先の迎えに出向いて、お盆の幕引きに送り出しにおもむくのだが、外れているので、そう行うこともない。
周りの方々は、線香を持って墓におもむいている。
そんな状況が目につく。
ふだんよりお墓の周りの道路には数多くの乗用車が停車していて、人もすごくたくさん視認できる。

気分良く吠えるあの子と私
今日の体育はポートボールだった。
少年は、ボールを使ったスポーツが苦手だったので、つまらなそうに体操着に着替えていた。
きっと今日は、球技の得意なケンイチ君が活躍するだろう。
今日はきっと、運動神経抜群のケンイチ君が活躍して女の子たちにキャーキャー言われるはずだ。
ということは、少年が恋しているフーコちゃんも、ケンイチ君を見つめることになるのだろう。
少年は「あーあ」とこぼしながら、体育の場へと向かった。
でもフーコちゃんは、ケンイチ君じゃなく、少年の方を何度も見ていたことを、少年は気付かなかった。

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